という触れ込み(?)の製品、それがEFI-Xです。 形式はUSBデバイスになっていて、これを挿すことによってWindows PCにMac OS Xをインストールできるそうです。 その逆...は既にBootCampで実現されていますね。
一種のブートマネージャで、複数のOSをインストールして切り替えながら使うことができますが、Mac OS Xがサポートされている点が斬新なところです。
WindowsベースのPCでMac OS Xが動作しないことの理由の一つに、EFI (Extensible Firmware Interface)のサポートが上げられます。 なお、現在EFIはUEFI (Unified EFI) Forumの管理下です。 MacはIntelベースになったときにEFIを採用しました。 もちろん、EFIといえどもROM (ファームウェア)にコードが書かれていますので、EFIをサポートすることが即Mac OSが動作することにつながるわけではありません。
た だ、WindowsベースのPCハードウェアの主流は未だに昔ながらのBIOSであり、EFIへの移行は遅々として進んでいません。 Mac以外に採用されているのは、Itaniumベースのシステムや、XScaleベースの組み込みシステムくらいです。 OS側としても、Windows系では、Windows Vistaのx64バージョンがUEFIをサポートしているのみです。
本製品の名前から、どうやらEFIの技術を使っているようですが、詳細は不明です。 なお、ヨーロッパで開発されているらしいです。
現状で「ラボベースで」動作確認を行ったと表明しているのは、以下のハードウェア(の組み合わせ)です。
- Intelの最近の主なCPU (AtomおよびXeonを含む。AMDはサポート外)
- NVIDIAおよびATiのいくつかのグラフィックカード
- GIGABYTE, MSI, Intelのメインボード
- いくつかのWLANアダプタ
- 通常のサウンドカードおよびProToolsを初めとするオーディオボード
- SATAのHDD/CD-ROM/DVD-ROM(PATAはサポート外)
なお、Hardware Compatibility List (HCL)に掲載されていないハードウェアの使用は、保証の無効化、サポートの中止になると警告しています。Appleは純正ハードウェア以外のMac動作や、商標の使用に対してかなり厳しい態度を取ってきましたから、慎重になっていると思われる文言もあちこちに見受けられます。
現在はデスクトップ用のみのサポートとなっており、 ノートブック用は開発中のこと。
販売代理店および販売対象国は以下のとおり。
- mmservices
スイス、オランダ、オーストリア、ドイツ、イタリア、フランス、スペイン、スカンジナビアが対象 - EFiX USA LLC
北アメリカ、中国、台湾、香港、日本が対象 - AECLLUB
ウクライナが対象 - Kalki Todo Computo
ペルーが対象
ちぇ、イギリスがないぞ。
現在のところ、公式サイトで得られる情報はあまり多くありません。 なお、FAQには次のような質問があります。
Q: いずれEFI-Xがインストールされたデバイスで全てのハードウェアが使えるようになるのでしょうか?
A: もしそうだったら我々の方が驚きです。冷蔵庫、電子レンジ、マウスパッドのサポートは実装されていません...まだ。
なお、Intelベースの非MacマシンにOS XをインストールするプロジェクトはOSx86 Projectとして別に存在します。こちらは、Hackintoshと呼ばれることもあるそうです...。
匿名
画面が真っ暗、でもカーソルは出てる状況。
探して、ここにたどり着きました。
パスワード入力で、復活!
修理に出す寸前でした。ホントにありがとう!