以前出たような複数カードのストライピングで高速化&1.8インチ SSD化できないものか、ちょっと思考実験してみましょう。
マイコンは使えるか?現時点で、100円ショップでも売ることが可能な格安のmicro SDカードがあります。 こいつを10枚でも20枚でも使ってストライピングできないものでしょうか?
サイズ的には、1.8インチHDD/SSDの体積は
8.0 x 54.0 x 78.5 = 33,912mm3となります(東芝製MK8007GAHデータシートより)。
一方、micro SDカードのサイズは、
11.0 x 15.0 x 1.0 = 165mm3となります。
物理配置や基板、配線等を無視すれば、1.8インチHDD/SSDのスペース内にmicro SDは200個以上入ることになります。
実際にはソケットに入れる必要があるでしょう。 こちらの製品例では、ソケットの外形寸法は
13.7 x 15.3 x 1.4 = 293.454mm3です。また、プッシュプル方式ではないですが、こちらのアダプタは
12.6 x 14.5 x 1.5 = 274.050mm3と、さらに小さくなっています。
計算だけだとこれでもHDD/SSDに100個以上の体積を収められますが、現実的には無理でしょう。
実際には、最大限でもこんな感じじゃないかな?
縮尺はあわせてあります。 緑色のが基板部分で、斜め線のがmicroSDカードスロットです。 厚さを考えると裏側にも同じだけ装備できるので、計24枚入ります。
これで、2GBのmicroSDを使えば48GB。 メディア代がおよそ2,500円。 安い~!
もっと高性能なコントローラ?次はこれのコントローラです。
趣味の電子工作の範囲だと、SDカードの入出力は簡単に可能で、もっぱらストレージの主流ですね。 ただ、電子工作ではプログラムが簡単なSPIモードを使うため、SDカード側のクロック制限はおおよそ25MHz(約3MB/sec)となります。
また、AVRを使うとすると、最大周波数は20MHz、SPI入出力ではその半分のクロックが最大供給クロックなので、結局10MHzです。 すると、ビット単位の入出力なので1.25MB/secとなり、あまり高速ではありませんね。 PICの場合も最大動作周波数は20MHzのようなので、似たり寄ったりです。
でも、超小型のATtinyあたりを16個並列動作させて、1ビットごとに分散させればスピードも16倍(パラレルATAの信号は16ビット幅)。 これでやっと20MB/secだ~。
どうも、これらの簡単マイコンを使うソリューションはあまりうまくないですね。
組み込みCPUは非常に多種のものがあり、ハイパワーなものから小消費電力なものまで千差万別です。
でも、一般的に上記のマイコンよりはかなり高速であり、数100MHz程度のものも珍しくありません。 SHシリーズなんか結構いいかも? これなら、ストライピングしたSDカードを十分ドライブできそうです。
というわけで、技術的には十分可能そうではあります。
さて、誰か作ってくれないかなぁ??
匿名
画面が真っ暗、でもカーソルは出てる状況。
探して、ここにたどり着きました。
パスワード入力で、復活!
修理に出す寸前でした。ホントにありがとう!