うちには、昔使っていたラップトップがあります。 Toshiba Dynabook SS 3410で、以下のようなスペックです。
- Mobile Celeron 400MHz
- RAM 192MB
- 内蔵グラフィック: Trident Cyber9525DVD
もともと内蔵されていた6GBのハードディスクは死んだので、余っていた60GBを使います。 これには、WindowsとFedoraが入っていますが、Fedoraは重いので多少軽いと評判(?)のUbuntuの派生のXubuntuをインストールしてみることにしました。
問題は、このマシンはCD-ROM起動をサポートしていないことです。 USB接続のフロッピーディスクドライブはあるのですが、最近のディストリビューションは(Ubuntu系も)フロッピーの起動をサポートしていないのも多いので、何とかすることにしました。
Lubi
まずはLinux上でUbuntuをインストールするLubiを試してみました。
Lubiをインストールすると、grubが更新され、起動メニューにUbuntuが登場します。 ところが、ブートデバイスが(hd0,-1)となっており、起動に失敗します。
も ともとセカンドパーティションを使っているせいなのでしょうか。 本来のFedoraパーティションは(hd0,1)です。 Fedoraパーティションを見てみると、/wubiというディレクトリがあり、(hd0,-1)がここを指していると思われます。 これがブート不可なので、試しに/wubi以下を/bootにコピーします。 Ubuntuのgrubエントリの方も(hd0,1)に修正します。 すると、カーネルはロードするのですが、2度目のgrubでファイルが足りずにやはりブートが失敗します。
Wubi
なんだか面倒になっちゃったので、結局WindowsパーティションにWubiをインストールし、その後lvpmで移行しました。
Wubi はWindowsパーティションに5GB程度の空きがあれば問題なくインストールが終了します。 再起動時には、grubで"Windows"を選んで、NTLDRにおいて"Ubuntu"を選ぶことによりUbuntuが起動します。 ついgrubのUbuntuエントリを選んでしまいそうになるのですが、これは上記のLubiでインストールに失敗したものなので、選んではいけません。
こちらは問題なく起動します。
パーティション移行
もともとディスクにはLinux(Fedora)用のパーティションがあったのですが、ext3の"/boot"とext4の"/"の2つに分かれていたので、gpartedをインストールし、ひとつに統合します。
% sudo aptitude install gparted % sudo gparted
lvpmはgrubに含まれているので、grubをインストールします。
% sudo aptitude install grub % lvpm
ここで私の場合、sda1がWindowsパーティション、sda2が上記で作成(統合)したubuntu用のパーティションなので、transferを選び、sda2に移動させます。 この移動ですが、マシンが非力なせいもあり、かなり時間がかかります(1時間以上)。
ちなみに、標準状態で自動取得していると思われるLCDの解像度は800x600まで、スピードも激重です。
終了してリブートしたのですが、grubでubuntuになるべき部分が"Unknown"になってしまっており、ブートできません。 そこで、/boot/grub/menu.lstを書き換えます。
title Xubuntu kernel /boot/vmlinuz-2.6.31-14-generic root=/dev/sda2 initrd /boot/initrd.img-2.6.31-14-generic boot
もちろんカーネルのバージョンはインストールされているものにあわせてください。 これで起動できるようになります。
Xorgの設定
あと、Xorgの解像度は、まず
% Xorg -config
でデフォルトのxorg.conf.newを作り、いくつか変更します。 以下に変更点のみ挙げます。
# Ctrl+Alt+Backspaceを有効にする Section "ServerFlags" Option "DontZap" "off" EndSection # モニタモードを変更 Section "Monitor" Identifier "Monitor0" Option "DPMS" "true" HoriSync 30.0-60.0 VertRefresh 50.0-70.0 EndSection # 全体設定 Section "Screen" Identifier "Screen0" Device "Card0" Monitor "Monitor0" DefaultDepth 16 SubSection "Display" Depth 16 Modes "1024x768" "800x600" "640x480" EndSubSection EndSection
これで無事に1024x768で表示できるようになりました。 また、このレベルのマシンだと、NTFSを使うのに比べてかなりスピードが上がります。 とは言っても遅いのですが。
ひとまず環境ができたので、最適化はこれからです。
匿名
画面が真っ暗、でもカーソルは出てる状況。
探して、ここにたどり着きました。
パスワード入力で、復活!
修理に出す寸前でした。ホントにありがとう!