Tiny Core Linuxを古い古いマシンにインストールする
前に触れたとおり、Tiny Core Linuxを古いDynabook(Celeron 400MHz)にインストールします。 なお、バージョンはTiny Core Linux 3.5.1です。
このLinuxのディストリビューションは基本的に2つの圧縮ファイル(bzImage, tinycore.gz)でできており、起動するとRAM上に展開してそのまま動作します。 そのため、カスタマイズするにはこのディストリビューションファイルを変更する必要があります。 そのためのツールも用意されており(ezremaster)、もとのisoファイルから必要なアプリケーションやファイルを入れた新しいisoを作ることができます。
さて、Dynabook SS 3410はUSBから起動しませんが、PLoPを入れればUSBメモリ(USB CDはだめ)から起動させることができます。 USBメモリをdiskpartでパーティションをつくり、Tiny Core Live CDの内容を全部コピーします。 また、syslinuxを実行して起動可能にします。
% cd e:\boot (Windowsを利用していて、usbメモリのドライブレターがe:と仮定) % mv isolinux syslinux % cd syslinux % mv isolinux.bin syslinux.bin % mv isolinux.cfg syslinux.cfg % syslinux -mi -d /boot/syslinux (ブートファイルが/boot/syslinuxにあるため)
最後のコマンドは、64ビットシステムで実行する場合はsyslinux64にします。
このメモリで起動すると、
e100: eth0: e100_request_firmware: Failed to load firmware "e100/d101m_ucode.bin": -2
というエラーが出て起動が途中で止まってしまいます。 調べたところ、これはネットワークカード用のファームウェアファイルがtinycore.gzに含まれていないせいであることがわかりました。
ネットワークカードを認識させる
Tiny Coreには本体とは別にファームウェアの含まれたファイルがあり、これをUSBの/tce/optionalディレクトリに入れておくことで読み込ませることができます。 また、tceディレクトリには、onboot.lstというファイルを用意し、起動時に読みこませるファイルを指定します。
firmware.tczのダウンロードですが、通常はAppbrowserを使うこととなっています。 しかし、この場合ネットワークがつながっていないのでAppbrowserではダウンロードできません。 そこで、ミラーされているファイルを使います。
% cd e:\ (Windowsを利用していて、usbメモリのドライブレターがe:と仮定)
% mkdir tce
% mkdir tce/optional
% (ここにfirmware.tczをダウンロードする)
% cd ..
% echo firmware.tcz > onboot.lst
起動時は、USBの認識を待つために、必ずwaitusbを指定する必要があります。
boot: tinycore waitusb=10
これでネットワークカードが認識できました。
匿名
画面が真っ暗、でもカーソルは出てる状況。
探して、ここにたどり着きました。
パスワード入力で、復活!
修理に出す寸前でした。ホントにありがとう!