Tiny Core Linux (5) - SSDへのインストール

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  • 更新日:2015/03/08
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SSDにインストールしよう

ここまでで、ネットワークカードの認識ファームウェアのtinycore.gzへの取り込み、そしてXの起動までできました。 でもまだUSBから起動しています。 いい加減いちいち起動時にwaitusbを指定するのにも飽きてきたので、HDDにインストールします。

私の場合はCFベースのSSDを買ったので、ここに入れます。 ていうか、ちょうど買ったのが届いたので。 ちなみに買ったCFはTranscendの8GB、スピードは133x(20MB/s)なのでそれほど期待できませんが、HDD並みであれば文句はありません。 値段は2.5インチのHDDアダプタ含めて20ポンド(2,700円程度)ほどでした。 以前入れていた30GBのHDDのスピードが、実測でおおよそ20MB/sだったので、それよりは遅いでしょうが、ここでは静粛性のほうが大事です。

なお、ここでのインストール手順は、ほぼ公式ページの情報に準じていますが、私の環境の上での話のため、一部違うところもあるので注意してください。

1. 必要パッケージのインストール

まず、普通にUSBでTinyCoreを起動したあと、インストールのために必要なパッケージを入れておきます。

% tce-load -wi cfdisk
% tce-load -wi grub-0.97-splash

2. cfdiskによる領域設定

次に、インストールしたcfdiskを使って領域を設定します。

% sudo su
% cfdisk -z

-zオプションは、ゼロから領域設定するためのものです。 既に他のOSのために領域が設定されている場合はこのオプションはつけませんが、私の場合はオプションなしで起動しようとすると領域データがおかしくなっ て起動しなかったため、こうしました。 CFは8GBのものを買いましたが、領域は以下のようにしました。

  Name     Flags     Part Type   FS Type        [Label]    Size (MB)
-----------------------------------------------------------------------
  hda2     Boot      Primary     W95 FAT32(LBA)              5971.24
  hda1     Boot      Primary     Linux                       2047.87

3. フォーマット

次に、この領域をフォーマットして、必要なファイルをコピーします。

% mkfs.ext3 /dev/hda1
% rebuildfstab
% mount /mnt/hda1
% mkdir -p /mnt/hda1/boot/grub
% cp -p /mnt/sda1/boot/* /mnt/hda1/boot/
% cp -pr /mnt/sda1/tce /mnt/hda1/

4. grubのインストール

そして、grubをインストールして起動可能にします。

% cp -p /usr/lib/grub/i386-pc/* /mnt/hda1/boot/grub/
% vi /mnt/hda1/boot/grub/menu.lst

grubで使うmenu.lstの中身は以下のようにしました。

default 0
timeout 3
title Tiny Core Linux
kernel /boot/bzImage quiet
initrd /boot/tinycore.gz
title Windows
root (hd0,1)
makeactive
chainloader +1

Windowsの領域にはまだ何も入っていませんが、あとで起動可能にするため、上記のようにエントリを 追加しておきます。 hda2がhda1より前の領域に来ているのも、WindowsがCFをリムーバブルディスクとして認識可能にするためです。 Windowsはリムーバブルディスクの最初のエントリのみ認識するので。 Windowsが必要なければ、cfdiskですべての領域をLinuxにして、menu.lstのtitle Windows以下は不要です。

私は、いざというときにCFをPCMCIA経由で別のPCに挿入してファイルをコピーできるということで、上記のような設定にしています。 ちなみに、Windows領域は以下のようにしてフォーマット(FAT32)が可能です。

% tce-load -wi dosfstool-3.tcz (一般ユーザでやること)
% sudo mkfs.vfat -v -c -F 32 /dev/hda2

最後に、grubをインストールします。

% grub-install --root-directory=/mnt/hda1 /dev/hda

なぜか私の環境では、このコマンドは一度失敗し、2度目にうまくいきました。 もしgrub-installを使わないのであれば、grubコマンドを使った以下の方法もあります。

% grub
grub> root (hd0,0)
grub> setup (hd0)
grub> quit

以上でインストールは終了です。

% reboot

リブートして、うまく行ったか確認します。

性能は?

な お、気になる性能ですが、hdparmで測定したところ、約20MB/sと出ました。 測定環境が違っていて直接比較はできないのですが、read性能については以前のHDDとほぼ同じ数値です。 速いわけではないですが、動作は全くの無音になり、HDDとさほど変わらないスピードを20ポンドほどで得られたので結構満足です。

引き続き、デジタルフォトフレームとしてスライドショーができるようにします。

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