電子メールサーバのインストール
電子メールについては、これまで長くFedora上にPostfix + Courier-IMAPという構成で使ってきました。 Tiny Coreで調べてみたところ、Postfixは普通にTCZパッケージとしてありますが、Courier-IMAPはありません。 実は、私はFedoraでもCourier-IMAPをrpmビルドして使っていました。
最近、Courier-IMAPに代わって互換性のあるDovecotというIMAPサーバがあり、TCZパッケージとして用意されているので、こちらを使うことにしました。
Postfixのインストール
Postfixのインストールはシンプルで、tce-load(またはAppBrowserでインストール)するだけですが、少し設定が必要です。
% tce-load -wi postfix
まず、/usrl/local/etc/postfix/main.cfを編集します。 デフォルトのファイルに対し、以下のような変数を修正しました。
myhostname = (メールサーバのホスト名) mydomain = (ドメイン名) myorigin = $mydomain inet_interfaces = (allまたは必要に応じて) mydestination = (必要なあて先を設定) mynetworks_style = subnet mynetworks = 自分のネットワークのセグメント alias_maps = hash:/usr/local/etc/postfix/aliases home_mailbox = Maildir/
以上が基本的な設定です。 このほか、以前使っていたセキュリティファイル(smtp.pem, server.key)を/usr/local/etc/postfixにコピーし、そのためのエントリを追加しておきます。
smtpd_tls_cer_file = /usr/local/etc/postfix/smtp.pem smtpd_tls_key_file = /usr/local/etc/postfix/server.key smtpd_use_tls = yes smtpd_tls_session_cache_database = キャッシュをおくファイル(/var等に設定)
そのほか必要に応じSSL等の設定もしますが、上記でも動作します。
必要なファイルをバックアップするために、エントリを/opt/.filetool.lstに追加しておきます。
/usr/local/etc/postfix/main.cf /usr/local/etc/postfix/server.key /usr/local/etc/postfix/smtp.pem /usr/local/etc/postfix/aliases
最後に、ブート時にサーバを起動させるために、/opt/bootlocal.shを修正します。
% sudo su % echo "/usr/local/etc/init.d/postfix start" >> /opt/bootlocal.sh
Dovecotのインストール
次に、IMAPサーバの設定をします。 インストールには、dovecotとともに、設定ファイルの格納されているdocecot-docも入れます。
% tce-load -wi dovecot % tce-load -wi dovecot-doc
設定ファイルのサンプルは/usr/local/share/doc /dovecot/example-config/dovecot.confにあるので、これを/usr/local/etc/dovecot /dovecot.confにコピーし、編集します。 そのままでも動作はしますが、私はIMAPのみ使い、POPなどは使わないので、protocolの修正をします。 また、IPv6は使わないので、listenも修正します。
protocols = imap # popおよびlmtpを削除 listen = * # "::"はIPv6用なので、削除
また、以前使っていたサーバからpemファイルをコピーし、/usr/local/etc/dovecot/dovecot.pemに置くとともに、関連する設定ファイルを修正します。
% cd /tmp/tcloop/dovecot-doc/usr/local/share/doc/dovecot/example-config/conf.d/ % cp 10-mail.conf /usr/local/etc/dovecot/conf.d (コピー後、 mail-location = maildir:~/Maildir とする) % cp 10-ssl.conf /usr/local/etc/dovecot/conf.d (コピー後、 ssl_cert = </usr/local/etc/dovecot/dovecot.pem ssl_key = </usr/local/etc/dovecot/dovecot.pem とする) % cp auth-system.conf.ext /usr/local/etc/dovecot/conf.d (コピー後、 driver = shadow とする。ログインユーザのパスワードを使うため)
続いて、必要なファイルをバックアップリスト(/opt/.filetool.lst)に入れます。
usr/local/etc/dovecot/dovecot.conf usr/local/etc/dovecot/dovecot.pem usr/local/etc/dovecot/conf.d
ブート時にdovecotを起動するようにし、忘れずにバックアップを取ります。
% sudo su % echo "/usr/local/sbin/dovecot" >> /opt/bootlocal.sh % exit % filetool.sh -b
ここまできたら、postfixとdovecotを手動で起動させるか、リブートしてメールの送受信を確認します。 エラーが出るようなら/var/log/messagesを見ながら設定を確認します。
匿名
画面が真っ暗、でもカーソルは出てる状況。
探して、ここにたどり着きました。
パスワード入力で、復活!
修理に出す寸前でした。ホントにありがとう!