今回は私も機会が少ないファーストクラスを紹介したいと思います。そんな数少ないファーストクラス搭乗経験の中でも今回は特別です。なんとインボラです。

インボラに至る経緯

今回は予約自体はビジネスクラス(ブッキングクラスZ、海外発のビジネスクラス割引運賃)でした。ところが、数日前になって座席指定ができなくなってしまいました。通常だと3日前に事前座席指定が締め切られ、その後出発時刻の24時間前からオンラインチェックインができるのが普通です。ところが、そのオンラインチェックインもできません。国際線の予約確認・変更のページからオンラインチェックインをしようとするとエラーメッセージになってしまいます。

これでは座席指定もできませんので、「24時間前のTips」も使えません。まぁ今回はそこそこの座席を既に取っていたので「まぁいっか」状態で当日空港に行きました。

カウンターでチェックインをしようとすると...。

「お客様、本日はビジネスクラス満席のご予約をいただいてまして、ファーストクラスのご用意をさせていただきました」

インボラキターーーーーーーーーーー!

エコノミーからビジネスへのインボラ(インボランタリーアップグレード、航空会社都合によるアップグレード、要はタダ)は頻度が高いのですが、ビジネスからファーストへのインボラでのアップグレードは初経験です。顔がちょっとにやけそうになるのをこらえながら

「はい、そうですか、ありがとうございます」

と平静を装って受け答えしました。

ラウンジ

ラウンジはANA SUITE LOUNGE。これは別にファーストクラス利用者でなくてもダイアモンドメンバーであれば利用できるものなので、飛び回っている身としては特別な感じでもありません。なので今回は省略。また別途詳しくレビューします。

機内

ファーストクラスでは、シートもいいけど機内食も楽しみの一つ。今回は、そんな機内食を中心にレポートしています。シートやアテンダントさんの対応は以前ファーストクラスに乗った時に別途レビューしてます。

なお、メニューの説明は基本的に機内で配られるメニューに書いてあるものです。

まずはKrugで乾杯

Krugは、ANAファーストクラスの定番シャンパンです。1本15,000円～20,000円程度。ファーストクラスでは他にもいろいろ高級酒を積んでいるのですが、私はスパークリングワインが好みなのでいつもこればかりです。

グラスが乗っているのはカクテルテーブル。ファーストクラスはカクテルテーブルが大きめですが、ANA BUSINESS STAGGEREDのサイドテーブルには負けます(ボーイング777機材の場合)。

機内食一食目

アミューズ

ア ミューズについてはビジネスクラスとそれほど差はないように感じます。それにしても、テーブルが鏡面仕上げでツルツルですね。好みもあるでしょうが、 ANAのコーポレートカラーに合わせたのか、色も深みのある青で安っぽくありません。あと、テーブルを収納してあるところから出すときに、微妙に高さが変 わるところなど、ギミックがあります。

アペタイザー: キャビアにトラディショナルなガーニッシュを添えて

和 食のコースの前にいただきました。このメニューは本来洋食のコースの中に入っているものですが、お願いすれば出してもらえます。おそらくファーストクラス では搭乗人数分の洋食と和食のコースを積んでいるのでしょう。まれに足りなくなってしまうビジネスクラスとは一味違います。

それにしてもキャビアとKrugとの組み合わせがたまらない!

先附け: 鯛の白子和え

前菜:
才巻海老 飯蛸 白魚梅煮
鮑柔らか煮 鱒手まり寿司 諸子煮浸し
塩粒雲丹・つぼつぼ盛り 合鴨 天豆

ビジネスクラスでも言えるのですが、和食の前菜はほんと様々なものが盛り付けられていて、見るのも食べるのも楽しいです。そして一つ一つ手が込んでいます。

煮物椀: 春野菜沢煮椀

シンプルですが、あっさりとおいしくいただきました。お出汁もよく効いています。

お造り: 鱒 鰺酢〆

まぁ、普通にお造りです。盛り付けが綺麗ですね。

蒸し物: 甘鯛桜蒸し

小鉢: 木の芽味噌和え(筍 独活 烏賊)

主菜: 鯛二色焼き [134kcal]

御飯: 炊き立て御飯(金芽米長野安曇野産コシヒカリ) 味噌汁 香の物

メインです。ANAのメニューはビジネスでもファーストでもなぜか主菜(洋食の場合メイン)のみカロリーが書いてあります。コースの量が多いので、このころになるとかなり満腹。御飯は食べきれないことが多いです。

和食の和菓子は「あざぶ最中」だったのですが、
私は和菓子がちょっと苦手だったので代わりにフルーツをいただきました。

こ れでようやく一食目。ファーストクラスの和食は通常会席で、ビジネスクラスのように3コース的に出すわけではなく一品ずつ細かく出してくるので、サービス も細かくなります。また、洋食と和食を混合にするような特殊なオーダ(前菜を和食、メインを洋食とか)も快く応じてくれます。以前はビジネスクラスでも和 食と洋食の混合オーダができたのですが、2011年ごろから原則できなくなりました。

機内食二食目以降

次に、途中で食べたものですが、ちょっと記憶はあやふやです。

お酒のおともに
(確か) 蟹の甲羅焼き
渡り蟹の甲羅の中にペースト状のじゃが芋や渡り蟹、ずわい蟹などを詰めて、パン粉をつけて焼き上げました。

実は、このあとキャビアをもうひと皿お願いしています。本当は一人ひと皿なのですが、この日はファーストクラスがそれほど混んでいなかったこともあり、あまりがあったということでCAさんが持ってきてくれました。そしてKrugと一緒に...う～ん至福。

最後に二食目です。今回はセットメニュー(おすすめメニュー)を頼んでいます。

小鉢: 独活の金平

主菜: かます一干し [266kcal]

御飯 味噌汁 香の物

御飯のおともに
海苔 納豆 実山椒の浅炊き
(メニューでは3種類からお選びいただけます、ということでしたが全部きてます)

旅館の朝食といった感じです。でももうすぐ到着するロンドン基準の時間は午後1時～2時ごろなんですよね。

なお、搭乗記カテゴリではほかにもいろいろファースト・ビジネス・プレミアムエコノミー等の搭乗記を書いてますので、よかったらご覧ください。以前ファーストクラスに乗ったときのレビューはシートやアテンダントさんの対応などもレポートしていますので、良かったらご覧ください。

他の方の同路線の搭乗記もリンクしておきます。

搭乗前からの詳細なレビューをされている方
JALのファーストクラスのレビューをされている方