IIJmioは結局どれだけ安いのか(iOS留守電トラップ対策も)

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  • 更新日:2016/06/26
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MVNOで実際かかるお金は

安いうまい早いのMVNO、いったん使い始めると抜けられない魅力がありますね。 我が家も、IIJmioが音声通話対応になった時(2014年3月)に加入し、現在以下のようなプランで使っています。

  • ファミリーシェアプラン(税別2,560円) 3回線で7GB/月
  • 音声通話 700円/回線 2回線契約

これにユニバーサルサービス料3円/回線がかかるので、基本料は以下の通り。

(2,560 (基本料) + 700 * 2 (音声付帯) + 3 * 3 (ユニバーサル)) * 1.08 (消費税) = 4,287円

以上、音声通話も可能な電話を二人で使い、もう一つのSIMはiPadに入れるという形で使っています。 気になっていた音質も元がNTT回線ということで全く問題なし、データ量も10月から3GBから7GBに増量した関係であまりまくり、という感じです。

いろいろ安く通話する方法

通常、MVNOには無料通話や通話料割引等がありません。 そのため、普通に使うとSMSは3円/通、通話は20円/30秒かかることになります。 ただ、この部分では安くする裏ワザ(?)がたくさんあります。

ま ず、iPhone/iPadなので、相互でのメッセージのやり取りは基本無料です。 また、通話もFaceTime Audioを使えば無料でできます(が、うちの電話のうちの一台はiPhone 4なので、これはWifiエリアでないとFaceTime Audioが使えません)。

あと、iPhone限定でなくても使えるのが各種のIP Phoneです。 たとえばフュージョン・コミュニケーションズが提供するFusion IP-Phone SMART (SMARTalk)なら、月額基本料0円で、通話は30秒8円と、上記の通常の通話料の半額以下となります。

ただ、ここに問題が一つあります。

SMARTalkはIP Phoneなので、050系の電話番号になってしまうのです。 SMARTalkを使うには、専用のアプリ(SIPアプリ)をスマートフォンにインストールするのですが、そのアプリケーションが050系の電話番号を使 うことになります。 そのため、使い慣れた、例えば他社からMNPしてきた電話番号を使ってこのアプリを使うことはできません。

電話番号そのままで通話したい

そこでお勧めするのが、楽天でんわで す。 フュージョンコミュニケーションズは楽天に買収されたため、実は楽天電話もSMARTalkも同じフュージョンコミュニケーションズが提供するサービスで す。楽天電話も専用アプリをインストールする必要があり、初期のアイコンが特にダサかったりいろいろありましたが、使い勝手も上がってきました。以下のよ うな特徴があります。

  • 楽天電話は携帯電話が本来持つ番号そのままで通話する
  • SMARTalk同様、月額基本料金は0円
  • 今ならなんと3分まで通話料0円! ただし2015年1月10日まで(アップデートしました)
    これはキャンペーンだったのですが、今は固定化したみたいです。
  • その代り、以前は通話時間にかかわらず10円/30秒だったのが、現在は3分を超えると20円/30秒の通話料がかかります。

そのため、3分で終了する通話なら楽天電話が圧倒的にお得です。 以下に、10分まで30秒ごとにかかる料金をグラフにしてみましたので参考にしてみてください。5分くらいまでなら楽天電話が一番安くなりますね。 SMARTalkだと相手先に通知される電話番号が違ってしまうということもあり、長時間通話をするときはちょっと悩みますが、通常は楽天電話一択で良さ そうです。

fee2.png通話料比較表
楽天でんわについてはキャンペーン中(灰色)と終了後(黄色)の両方をプロット

(20 Jul 2015追記) 現在はみおふぉんダイアルがあり、同等機能を楽天でんわに頼らず実現できます!

留守番電話

さて、IIJmioでよく問題になるのが留守番電話がないこと。 これについては、他の方でもやっている方が多いですが、SMARTalkが留守番電話機能を(タダで!)提供しているので、これを使うのがいいかと思います。

具体的には、たとえばSMARTalkの電話番号が050-12345678だったとします。 その場合、スマートフォンから転送電話の機能を使い、ある程度のコールがなったら(たとえば15秒)、050-12345678の番号に転送するように設定するわけです。

SMARTalk側では留守番電話機能を有効にしておけば、かけた人にとっては

  1. 私の電話に掛ける
  2. 指定時間呼び出しを行う
  3. 出ない場合、転送電話の機能でSMARTalkに転送される
  4. SMARTalkの呼び出しが行われる
  5. 指定時間呼び出しを行う
  6. 出ない場合、SMARTalkの留守番電話が応対する

という流れで留守番電話につながります。 この場合、かけた人にとっては転送してから再度呼び出しとなるので、SMARTalk側をあまり使わない人であれば、そちらの呼び出し時間指定を短くすればすぐに留守番電話が答えてくれます。

SMARTalk には、あともう一つ便利な機能があります。 留守番電話に録音された内容を音声ファイルの添付で任意のメールアドレスに送ってくれる機能です。 これを併用すると、わざわざWebサイトまで留守番電話を聞きに行く必要がありません。 ただ、その分のパケット通信は必要になるのでご注意を。 設定画面は以下のようになります。

SMARTalk.png

iPhoneでの設定トラップ解消法

さて、最後になりましたが、iPhoneでIIJmioを利用しているとこの転送設定がちょっとトリッキーです。 iPhoneには、設定→電話→自動電話転送という機能が(iOSのバージョンにより)ありますが、ここで設定しても転送できません。 実際にやってみると、入力して終了してももう一度確認すると何も入力されていない状態になってしまうのです。

IIJmioを含むNTT Docomo系のMVNOでiPhoneを使った転送を有効にするには、

市外局番なしの1429に電話する

ことが必要です。そこでガイダンスが流れるので、転送先の電話番号(SMARTalkの電話番号)を押して設定してください。 呼び出し時間もここで設定できると思います。

私の月のコスト

以上、私のお安いMVNO活用法でした。 なお、私の月間コストは、長電話はしませんが通話も入れて二人分のiPhone+iPadで、だいたい5,000円/月前後です。
イギリスの常識から考えても十分許せる金額レベルなので、当分これで行こうと思っています。

(24 Dec 2014追記) 楽天でんわの3分0円通話は2015年1月10日で終了します

(20 Jun 2015追記) 1年使って実際にかかった費用を公開しました

(26 Jun 2016追記) IIJmioが留守電サービスを始めています。ただ、月額300円かかりますので、ここで書いた方法のほうが多くの場合安いでしょう。

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