搭乗編 機内編
搭乗からの続きです。
水平飛行へ
ビジネスから45,000マイルのアップグレードで取ったファーストクラス、離陸して水平飛行に入りました。
この写真のカクテルテーブルに載っているのはSONYのノイズキャンセリングヘッドフォンです。ビジネスクラス搭載のものよりも耳への圧迫が少ないものが採用されており、付け心地はかなり良いです。
メニューとアペタイザー
しばらくすると、機内食のサービスが始まります。ちなみに、機内でのアナウンスはクラスごとに行うことが できるため、ファーストクラスではセーフティアナウンスや機長挨拶などを除き、ビジネス・エコノミーほどアナウンスが多くありません。一人ひとりに目を行 き届かせることができるので全員一度にお知らせの必要がないのでしょうね。
まずはメニューが配られます。ビジネスクラスと異なり、硬い紙製のバインダの中にあいさつ文、食事のメニュー、ワインリストが入っています。中身を見てみましょう。
バインダの中身
こんな感じで、左にご挨拶、右にワインリストとメニューが入っています。
挨拶は一枚、あとは冊子になっています。
こんな感じです。これを吟味しつつ、今日食べるものを選ぶわけです。まずはドリンク。私はいつもKrug (シャンパン)を選びます。
シャンパンと一緒にアミューズを持ってきてくれます。
アミューズの雰囲気はビジネスクラスのものに似てはいますが、ブレッドスティックがビニール袋入りでなく盛り付けられているなど、ひと手間かけています。
ア ミューズを済ませると、CAさんがメニューオーダを取りに来て、テーブルセッティングをしてくれます。テーブルにナプキンを敷き、ナイフやフォークといっ たカトラリー類、ブレッドプレートなどを一つ一つ置いていきます。ビジネスクラスだとテーブルにナプキンは敷いてくれますが、カトラリー類はもう一枚のナ プキンにくるまれた状態で出てきたものを自分で並べるので、少々違います。
機内食1食目
早速アペタイザーからスタートしましょう。
複数のアペタイザーをチョイス
アペタイザー
キャビアにトラディショナルなガーニッシュを添えて
やはりシャンパンにはキャビア。キャビアにはシャンパン。Brinis (パンケーキ)の上に乗せ、添えられているガーニッシュ(卵、たまねぎ等)をお好みで乗せてレモンを振りかけていただきます。
アペタイザーその2:
オマール海老と秋野菜のコンポジションのサラダ仕立て
コリアンダー風味のオリーブオイルソースとともに
今回はアペタイザーを2品オーダしました。今回アペタイザーはメニューに4種類あり、フルサイズで食べられない場合は、組み合わせは限られますが「デギュス タシオン(フランス語で試食の意味)」といって二種類を少量ずつ頼むこともできます。まぁ、私はフルサイズで2種類オーダして問題なく来てますので、おそ らくメニューにない組み合わせでも「デギュスタシオン」にしてくれるとは思いますが。
サラダ
フレッシュガーデンサラダにミモレットを添えて
青森バルサミィアップルビネグレットドレッシング
(他にドレッシングはキャロットドレッシング、和風ドレッシングがあります)
ブレッドセレクション
天然酵母のバケット 柿とくるみのブレッド トリュフの香るブレッド ローゲンブロート
蒜山ジャージーバター もしくは オリーブオイルとともに
ミモレット(おそらく6ヶ月~12ヶ月程度の熟成)も申しわけ程度でなくちゃんと入っているのが分かります。
何気なく左にあるパンもおいしいです。ビジネスクラスと異なる点としては、どういうパンが出てくるのかはっきり記述され、種類も多い点です。ただ、オリーブオイルやバターはにビジネスクラスでも同じものが出ますね。塩と胡椒の容器が若干ビジネスクラスと異なります。
ビジネスクラスよりデラックスなメイン
メインディッシュ
鹿児島産黒毛和牛フィレ肉のグリル
日本のきのこ添え [528kcal]
日本発のフライトの場合、肉料理で使われる肉はビジネスクラス、ファーストクラスともほとんど和牛です。ただ、ビジネスクラスが常に「和牛」「国産牛」と書 かれることが多いのに対し、ファーストクラスの場合は「黒毛和牛」だったり上記のように産地が入ったりします。これがロンドン発の場合はファーストクラス でも「牛フィレ肉」なとど、産地を書かなくなります。
それにしても、このメインだけで500kcalを超えるのですから、コース全体ではかなりなものです。
美しい盛り付けのデザート
デザートがプレートで出てくるのは雰囲気がいいですね。CAさんが機内で盛り付けをするそうなので、こんなことまで仕事なんだなぁと頭が下がります。
紅茶はポットで出てきます。さすがロンドン便?
おやすみなさーい
これだけ食べるとさすがに超満腹。昼前の離陸便といえどもまぶたが重くなってきますね。
ベッドメイクをお願いする
心配御無用。ちゃんとCAさんがベッドメイクしてくれます。
中央に見えている白いのはベッドパッドで、座席に凹凸があるので敷くのですが、幅がシートより狭いことが分かるかと思います。これは、端の青い部分が肘掛け が倒れた部分に相当するからで、このまま椅子を起こしてもベッドパッドで身体が挟まれないようにするためかと思います。ただ、その代わり寝返りをうちまく ると身体がベッドパッドの外側に出てしまいます。
このベッドパッドですが、2013年ごろからビジネスクラスに導入された灰色のもの(導入 当時は青色)とはずいぶん違います。あちらはいかに軽量で凹凸を吸収するかということに重きをおいた感じの機能性重視で肌触りなどイマイチな部分もありま すが、こちらは一般のベッドで使うようなやわらかい素材のものです。また、最初から座席においてあるわけではなく、CAさんがベッドメイクする際にオー バーヘッドビンから出してきてしてくれます。ただし、シーツはありません。座席という性質上敷くのは難しいのでしょうが。
もっとも、好みの部分もあるかもしれません。このあたりは他の航空会社の場合もそうですが、人によっては長いフライトで寝たり起きたりするたびにCAさんにお願いするのは面倒、または気が引ける人もいるでしょうから。
眠れないときは
機内という環境は寝るのに適しているとはいえません。気圧も低いし(0.7気圧程度)、かなり乾燥しています(湿度20%以下)。眠れなくて目が覚めてしまうこともあるでしょう。
ちなみに、機内用アメニティとして、スリッパやパジャマをはじめとして、耳栓、マスク、アイマスクなど、寝るためにいろいろ用意されていますが、それでも眠れなければ、映画でも見るか、仕事でもするか(ファーストクラスではしたくない!)、食べるかですね。
同時期のビジネスクラスのメニューとファーストクラスのメニューを比べると、軽食に関してはこんな違いがあります。いずれも日本発便です。
ビジネスクラス 軽めのお食事
- チーズプレート(ブリ・ド・ナンジ、フルム、ダンベール)
- 季節のフルーツ
- バニラアイスクリーム
- フレッシュサラダ 青森バルサミィアップルドレッシング
- 舞茸うどん
- 葱味噌ラーメン
- 牛丼
- かぼちゃとコーンのスープ
- チーズとベーコンのハンバーガー
ファーストクラス お酒のおともに(このカテゴリはビジネスにはありません)
- 米沢牛入り筋に込み
- 焼き鳥3種盛り
- 鹿児島産つけ揚げ
ファーストクラス 軽めのお食事
- きつねうどん
- 雲丹いくら丼
- 三色茶漬け
- 葱味噌ラーメン
- クリーミーなレンズ豆のスープ
- チーズとベーコンのハンバーガー
- 中国風小海老のチリソース炒め
- ビーフとマッシュルームのカレー
ちなみにチーズに関しては、ファーストクラスではメインコースの中に以下のように出ています。
- チーズプレート
ブリ・ド・ナンジ フルム、ダンベール ナチュラルチーズ"鶴居" モテ・ア・ラ・フィーユ
一部かぶってますね。
じゃぁ、私が何を頼んだかというと...。
やっ ぱりキャビア。このクリーミーさにKrugの組み合わせがどうしても食べたくなってしまいます。一応一人ひと皿が原則なので、いただけるかどうかは混み具 合とCAさんの判断です。今回は持ってきてもらえました。良く見ると、ガーニッシュが異なります。芸が細かいですね。
キャビアを食べた後、さっぱりしたものが欲しくなってフルーツをお願いしました。
またKrugを飲んでいます。
機内食2食目
日本発ロンドン行きは昼ごろの出発なのであまり長時間眠れません。そんなわけで間食が多かったので、いわゆるセットメニューは今回は食べるほどおなかの余裕もなく、フライト終盤で選んだ2食目は軽食でした。
とはいってもカレーライス。食べすぎ?
そしてもうすぐ飛行機はロンドンに到着。ファーストクラスに乗っているとイミグレーションのファーストトラックカードがもらえるので、入国審査もらくらく通過です。
ファーストトラックカード
...といいたいところなのですが、2つの例外があります。
- このころはまだIRISという虹彩認証のコンピュータ入国審査システムがあったので、それに登録していればほとんどど並ばずに入国できる。
- ファーストトラックも意外に混むことがあり(特に多数の人にファーストトラックカードを配るバージンアトランティックの到着時など)、必ずしも早いわけではない。
私はIRISがあったので、らくらく入国です。ただいま~。
搭乗編 機内編
匿名
画面が真っ暗、でもカーソルは出てる状況。
探して、ここにたどり着きました。
パスワード入力で、復活!
修理に出す寸前でした。ホントにありがとう!