Tiny Core Linuxが6.0になりました。 ここでは、Tiny Core 4.xや5.xから6.0へアップデートする際の手順や注意点について書いておきます。
まず、特徴として、TinyCore 6.0はカーネルバージョンが3.16.6になっています。 あと、4.xから5.x以降をくらべるとtczのパッケージ構成に違いがあります。
ダウンロード
なにはともあれ、まずは公式のダウンロードページからダウンロードします。 ダウンロードのオプションは以下の3種類です。
- Core
Xを含まない、コマンドラインだけで使えるディストリビューションです。 Microcoreとも呼ばれます。 入れた後もオプションを入れることにより、Xを含むウィンドウシステムを入れることが可能です。およそ10MBです。 - TinyCore
Xを含む、標準的なディストリビューションです。 機能追加により以前(12MB)より容量が増え、15MBになりました。 - CorePlus
ワイヤレスデバイスやnon-USのキーボードなどがサポートされ、ツールも入っているものですが、77MBと容量が増えます。
ここでは、標準的なTinyCoreを使います。 TinyCoreの場合は、通常サーバとして運用するのに必要なツールのみを入れてミニマムで使います(frugal install)。 上記のページからTinyCore-current.isoをダウンロードしておきます。
細かいインストール作業についてはこちらをどうぞ。 4.x系のときの記録ですが、ほぼ同じ作業でインストール可能です。
カーネルのアップデート
なお、ここではOracle VirtualBox VM上での動作を前提に説明します。
1. 動作中に上記のCDをマウントしたいので、空のCDをマウントしておきます。 これを忘れて起動してからCDがマウントできず、かといって起動前にCDをセットしてしまうと自動的にインストーラが起動してしまい、少々はまりました
2. 既存のTinyCoreを起動します。
3. 次に、先ほどのCDを、VirtualBoxのメニューの「デバイス」→「CD/DVDデバイス」→ 「仮想CD/DVDディスクファイルの選択...」から選択します。
4. 必要ならCDをマウントするマウントポイントを作り、マウントします。通常は/mnt/sr0にマウントポイントがあるので、そこでいいでしょう。
$ sudo mount /dev/cdrom /mnt/sr0
では、試しにブートファイルを入れ替えてみましょう。 もともとの/mnt/sda1/bootの中身のvmlinuzとcore.gzを新しいバージョンのものに変えてみます。
$ cd /mnt/sda1/tce/boot $ mv vmlinuz vmlinuz.orig $ mv core.gz core.gz.orig $ cp /mnt/sr0/boot/vmlinuz . $ cp /mnt/sr0/boot/core.gz .
$ sudo umount /mnt/sr0 $ sudo reboot
再起動時は「デバイス」→「CD/DVDデバイス」→「仮想ドライブからディスクを除去」でCDを除去するのを忘れずに。これで起動してみると、あっさり新バージョンで起動してしまいました。 さすがflugal install、クリーンです。
ただ、この場合少し注意があります。 パッケージ(cde/optionsの中のtcz)はアップデートされてないので、別途更新する必要があります(更新しなくても動作しましたが)。
バー ジョン4系では初期状態のtczはXlibs, Xprogs, Xvesa, flwm, flwm_topside, wbarしかなかったのが、バージョン5系以降、27ファイルに増えています。だいぶ細分化された(モジュラー化された)ようです。次回これについて細か く調べます。
あと、Virtualboxで使っている場合は重大な注意があります。次回書きます。
第1回 第2回
匿名
画面が真っ暗、でもカーソルは出てる状況。
探して、ここにたどり着きました。
パスワード入力で、復活!
修理に出す寸前でした。ホントにありがとう!