Tiny Core Linux 4/5系から6.0へのアップデート・インストール(2)

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  • 更新日:2015/02/28
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パッケージの最新化

前回カーネルの入れ替えをしたので、今回はパッケージを最新化していきます。

今回、古いバージョンとして4.2.1、5.x系の最終バージョン5.4、そして今回リリースされた6.0の間で、それぞれのデフォルトのtczのファイルを併記すると、次のようになります。

TinyCore-files.pngバージョン間のファイル差分
(tce/optionsディレクトリ)

ファイル数はだいぶ増えましたが、合計ファイルサイズは約4MB(4.2.1)から約4.5MB(5.4)および約4.9MB(6.0)への増加になっています。古いバージョンのファイルが細分化されてモジュラー化されたようです。

入れ替え手順

基本的な入れ替えの手順は、以下の通りです。

  1. 古いファイルを削除(かバックアップ)
  2. 新しいファイルをtce-loadでインストール

私は、古いファイルをtce/optional/backupにバックアップしました。 以下が4.xからの手順になります。5.xからの場合、上記で追加されているファイルについてもバックアップします。

$ cd /mnt/sda1/tce/optional
$ mkdir backup
$ mv Xlibs.tcz* Xprogs.tcz* Xvesa.tcz* fltk-1.10.tcz* flwm_topside.tcz* wbar.tcz* backup
$ cp /mnt/sr0/cde/optional/* .
$ cd ..
$ vi onboot.lst
 (上の表で"6.0"にあるファイルを追加する)

他にも、onboot.lstに入っているファイルを更新する必要がありますが、そ の前にonboot.lstに入っていないファイルがいろいろoptionalに入っていたので、それをbackupディレクトリにバックアップしまし た。依存関係があるので、onboot.lstのファイルを一つづつ確認しながらtce-load -wiするとよいと思います。

具体的に は、onboot.lstをいったん退避して(ファイル名を変え)、6.0のデフォルトのonboot.lstをCDからコピーしてtceディレクトリに 置きます。その後退避したonboot-lstを見ながらtce-load -wiでインストールしていきます。面倒ですが、一番確実な方法です。なお、自分で作ったパッケージについては作り直すかそのまま使うか判断する必要があ ります。

入れ替えが面倒なら、何もせずそのまま旧バージョンのtczを使うという方法もあります。Linuxのカーネルバージョンに強く依存しないパッケージは大部分これで動いてしまいます。

注意

tczファイルについては、取り急ぎそのままでも動作しますが、一つ例外があります。 それはVirtualBoxのGuest Additionsパッケージで、Tiny Core 4.2.1時代は

  • virtualbox-ose-additions.tcz
  • virtualbox-ose-additions-3.0.3-tinycore.tcz

という2つのパッケージをインストール(tce-load -i)していたのですが、5.4や6.0には対応するファイルがリポジトリにありません(5.4のリポジトリ6.0のリポジトリ)。まぁ、なくてもマウス位置が多少ずれる以外の問題はない(この問題はvirtualbox-ose-additionsを入れた以前のバージョンでも発生していた)ので、とりあえず放置するという方法もありです。

ただし、一つだけ注意があります。以前Virtualboxでホストとのファイル共有機能を使っていた場合、Guest Additionsがないので、共有を有効にできません。これについては、カーネルモジュールの作成などトライしていますが、今のところ成功していません。うまく行ったらまたこちらで報告します→部分的ではありますが成功しました

第1回 第2回

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