パッケージの最新化
前回カーネルの入れ替えをしたので、今回はパッケージを最新化していきます。
今回、古いバージョンとして4.2.1、5.x系の最終バージョン5.4、そして今回リリースされた6.0の間で、それぞれのデフォルトのtczのファイルを併記すると、次のようになります。
バージョン間のファイル差分
(tce/optionsディレクトリ)
ファイル数はだいぶ増えましたが、合計ファイルサイズは約4MB(4.2.1)から約4.5MB(5.4)および約4.9MB(6.0)への増加になっています。古いバージョンのファイルが細分化されてモジュラー化されたようです。
入れ替え手順
基本的な入れ替えの手順は、以下の通りです。
- 古いファイルを削除(かバックアップ)
- 新しいファイルをtce-loadでインストール
私は、古いファイルをtce/optional/backupにバックアップしました。 以下が4.xからの手順になります。5.xからの場合、上記で追加されているファイルについてもバックアップします。
$ cd /mnt/sda1/tce/optional $ mkdir backup $ mv Xlibs.tcz* Xprogs.tcz* Xvesa.tcz* fltk-1.10.tcz* flwm_topside.tcz* wbar.tcz* backup $ cp /mnt/sr0/cde/optional/* . $ cd .. $ vi onboot.lst (上の表で"6.0"にあるファイルを追加する)
他にも、onboot.lstに入っているファイルを更新する必要がありますが、そ の前にonboot.lstに入っていないファイルがいろいろoptionalに入っていたので、それをbackupディレクトリにバックアップしまし た。依存関係があるので、onboot.lstのファイルを一つづつ確認しながらtce-load -wiするとよいと思います。
具体的に は、onboot.lstをいったん退避して(ファイル名を変え)、6.0のデフォルトのonboot.lstをCDからコピーしてtceディレクトリに 置きます。その後退避したonboot-lstを見ながらtce-load -wiでインストールしていきます。面倒ですが、一番確実な方法です。なお、自分で作ったパッケージについては作り直すかそのまま使うか判断する必要があ ります。
入れ替えが面倒なら、何もせずそのまま旧バージョンのtczを使うという方法もあります。Linuxのカーネルバージョンに強く依存しないパッケージは大部分これで動いてしまいます。
注意
tczファイルについては、取り急ぎそのままでも動作しますが、一つ例外があります。 それはVirtualBoxのGuest Additionsパッケージで、Tiny Core 4.2.1時代は
- virtualbox-ose-additions.tcz
- virtualbox-ose-additions-3.0.3-tinycore.tcz
という2つのパッケージをインストール(tce-load -i)していたのですが、5.4や6.0には対応するファイルがリポジトリにありません(5.4のリポジトリ、6.0のリポジトリ)。まぁ、なくてもマウス位置が多少ずれる以外の問題はない(この問題はvirtualbox-ose-additionsを入れた以前のバージョンでも発生していた)ので、とりあえず放置するという方法もありです。
ただし、一つだけ注意があります。以前Virtualboxでホストとのファイル共有機能を使っていた場合、Guest Additionsがないので、共有を有効にできません。これについては、カーネルモジュールの作成などトライしていますが、今のところ成功していません。うまく行ったらまたこちらで報告します→部分的ではありますが成功しました。
匿名
画面が真っ暗、でもカーソルは出てる状況。
探して、ここにたどり着きました。
パスワード入力で、復活!
修理に出す寸前でした。ホントにありがとう!