iPhone盗難防止新技術:なぜバッテリ切れでも位置情報入手できるのか

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  • 更新日:2015/02/27
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アクティベーションロックでiPhoneを守る

iPhone / iPadは盗まれてもアクティベーションロックという機能がオンになっていれば盗んだ人が端末を初期化したりアクティベーションしたりするときにパスワードが必要になり、転売される危険性が減ります。

このロックは"iPhoneを探す"機能を使っていればオンになっているはずですが、PCからでもアクティベーションロックの状態はこちらで確認できます

Appleの出した特許が話題に

最近Appleが出願した特許で、iPhoneなどの電源がオフの状態でも位置情報を送信したり、写真を撮影したりすることが可能となる、のだそうです。この機能により、盗んだ人の写真を撮ったり、電源を切られても場所を把握したりすることができるようになります。

こちらにその記事(原文日本語訳)がありますが、電源がオフの状態でも定期的に位置情報などをSMSやメールなどを、様々な方法で送信することにより実現しているようです。

バッテリ切れのときはどうやって発見するのか

しかし、バッテリ切れの時も端末の位置を追えると言っているのですが、これについてはなぜなのか、記事からはわかりません。

そこで、特許原文に当たってみました。

PatentApplication.png原文の一部(クリックで拡大)

わかったのは、「RFCやNFCを利用する」ということです。この文章では、もともとRFIDやNFCを使うことによりGPSの情報を補完し、精度の高い位置情報を得ることについて記述されています。しかし、最後の"thereby"の部分では、バッテリが切れていても動作するとも書かれています。

これは、RFIDやNFCデバイスは自分自身にバッテリが不要(SUICAとかを考えればそうですよね)なので、バッテリ切れを起こしていてもRFIDやNFCリーダにiPhoneをかざした瞬間にリーダがそのiPhoneに関する情報を読み取り、盗まれたものかどうか判別できる、ということのようです。

「RFIDやNFCにiPhoneをかざす」という動作を行わなければ発見されることはないのですが、転売などをするのであればいつかは充電する日が来るでしょう。仮に充電しないとしても、iPhone 6とApplePayの組み合わせで急速にNFCでの存在感を増しているAppleですから、盗んだ人が中に入っているApplePay情報で決済しようとしたときにバレます。

なかなか現実的なアイデアですね。

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