2ウェイドライバー採用ヘッドフォン
私はSONYのヘッドフォンXBA-H1を愛用しています。このヘッドフォンは2ウェイのドライバーを持っています。それはドライバに高域の再生に強いバランスド・アーマーチュア・ドライバユニットと低行きの再生に強いダイナミックドライバユニットの双方を採用しているためです。
各ドライバの役割
ヘッドフォンで音の再生を担うドライバは、種類により得意な音域が異なります。低価格のヘッドフォンに広く用いられているダイナミックドライバは低域再生に強いのですが、高域が貧弱、逆にバランスド・アーマーチュア・ドライバは高域音は得意ですが低域に強くありません。それを組み合わせればバランスの取れた音が再生できるだろう、というのが基本的なアイデアです。スピーカにおいて、ウーファーとツイータで担当音域を分けるのと同様の考え方ですね。
3種類のラインナップ
そのドライバのバランスやコストのかけ方で3種類の製品があり、まず入門用。
私が持っているのは左側のXBA-H1ですが、より新しい製品であるXBA-A1も出ています。私が買ったとき(2013年)は15,000円程度しましたが、今はだいぶ価格もこなれました。というかずいぶん安くなった!
ミドルレンジバージョン。左側が2013年発売、右側が2014年発売。
ハイエンドバージョン。同様に左側が2013年発売、右側が2014年発売。
価格が上がるとドライバーが大型化する(サイズも大きくなる)とともに、スペックも上がります。ハイエンドモデルのH3/A3はバランスド・アーマーチュア・ドライバを中音域及び高音域でそれぞれ搭載するため、3WAYとなります。
私は、価格の問題と、あとはあまり大きなイヤフォンをつけたくなかったので、XBA-H1(当時XBA-A1は発売されていませんでした)を購入しました。
開封
中を見てみましょう。
Apple製品をはじめとして、最近のガジェット類は開封時の期待感を大事にするようにパッケージングが工夫されていると思います。中箱の質感もいい感じです。
蓋を開くと、ヘッドフォンがお出ましになります。内側のヘッドフォンが納められている詰め物はブリスターのようなプラスチックでちょっと安っぽいのがしょんぼり。
説明書類、大中小のイヤーパッド、巻き取り用の部品、そしてケースがついています。イヤーパッドは耳の大きさや遮音性の差が出るので、好みで付け替えて使います。なお、万一イヤーパッドをなくしてしまった場合、以下のノイズアイソレーションイヤーピースが使えます。
私は買っていませんが、対応純正品ですので、サイズはぴったりです。
ケースが便利!
何といってもこのケースが便利です。ふたの部分はチャックではなく重ね合わせで閉まるようになっており、コードをくるくるまとめてぽいっと入れられます。携帯して使うヘッドフォンは、絡まったり切れたりしないように収納時のコードの処理が面倒なのですが、このケースは秀逸で、ヘッドフォンの格納がストレスになりません。別に複雑な機構があるわけでも何でもないんですが、うまくデザインされていると思います。
おかげで、毎日のように持ち歩いているにもかかわらず、鞄の中でケーブルが絡まったことがただの一度もありません!
使ってみて
さて、私はこのヘッドフォンを既に2年ほど使っています。
私はオーディオマニアではないのであまり細かいレビューはできませんが、買ってすぐのころは、ちょっと音のばらつきが気になりました。これは、ユニットがエイジングできてなかったせいかもしれませんし、私の耳が慣れていなかったからかもしれません。数か月すると、だいぶ慣れて気持ち良く鳴るようになりました。
2ユニットのバランスですが、若干低音が弱い気がします。このあたりは上位モデルがありますので、突き詰めたい人はそちらを購入すればいいのでしょうが。1万円内外のヘッドフォンとしては十分な品質だと思っています。
何といっても、これまでしばらくあまりいいヘッドフォンを使ってなかったせいで、聞こえていなかった音がやたら聞こえるようになったことには感動しました。これまで慣れていた同じSONY製の3,000円程度のヘッドフォンを使ってみると、なんだかガラス越しに聞いているようです。あと、パソコンに接続すると、やたらホワイトノイズが聞こえるようになりました。パソコン内部のノイズが乗ってきてしまうのですね。再生するデバイスもそれなりのものを用意したほうがいいようです。
とはいっても、iPhoneだとノイズも乗らずいい感じです。私は専用のヘッドフォンアンプを用意するほどのオーディオファンではないため、iPhone + XBA-A1/H1程度でちょうどいいのかもしれません。さらに上を目指す方はXBA-A2/H2やXBA-A3/H3をどうぞ。
これまで3,000円程度のヘッドフォンを使っていた方が、ステップアップしていい音を聞きたい、でもオーディオマニアみたいにつぎ込むお金はない、という方にはベストです。コストパフォーマンスは極めて高く、期待を裏切りません。私は発売当時の15,000円という値段でも損はなかったと思っていますが、今は同じくらいの値段でH2が買えるのですね。欲しいかも...。
匿名
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修理に出す寸前でした。ホントにありがとう!