飛行機に担架?!ルフトハンザ搭乗記録(ダブリン→フランクフルト)

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  • 更新日:2016/02/27
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アイルランドからドイツへ

この出張では、ヨーロッパを何カ国か回る関係で、アイルランドのダブリンからフランクフルトに飛ぶフライトがありました。乗ったのはルフトハンザLH979便です。

朝にアイルランドの西端となるゴールウェイを出て、12時ダブリン発のフライトに間に合わせるのは結構大変でした。

P1110755.JPGダブリンまではレンタカーで移動しました

まずはラウンジへ

チェックインして、ラウンジに向かいます。昔、BMIがスターアライアンスグループだった時代は利用したことがありますが、既にBMIはブリティッシュエアウェイズの一部。そのラウンジも使えません。そのため、DAA Executive Loungeという空港が運営しているラウンジに入るように言われました。

P1110758.JPGファーストトラックのセキュリティ、後ろに並んでいた子供一人乗りの付き添いのお姉さん(空港職員)がかわいかった...

P1110759.JPGラウンジ入り口

アイルランドは公用語が英語とアイルランド語なので、どこに行っても2ヶ国語で案内されています。

P1110760.JPGラウンジのようす

航空会社ではない組織が運営するラウンジ(カードラウンジとか、Servicairとか)は、航空会社のラウンジと比べてサービスレベルで劣るイメージがあるのですが、ここはその中でもまぁまぁ頑張っている方と感じました。全体的に作りがゆったりしてますし、室内チェック等のサービスも頻回でした。

P1110762.JPGドリンクコーナー、左端にスープがあります

P1110761.JPGシリアルやペイストリーなどもあります

搭乗するとなんか変!

さて、時間が来たので搭乗です。すると、何か見慣れない光景があります。

P1110773.JPG右奥がなんか変

後方に向かって右側奥にカーテンが引かれています。私の座席ももう少し後方なので、近づいてみましょう。

P1110770.JPGなんかある!

怪しい。本来座席があるべき場所にカーテンが引かれているではないですか。回り込んでよくよく見てみましょう。

P1110771.JPGベッドが!

なんと、座席を潰してベッドが据えつけてあるではありませんか。

ベッドといっても、ストレッチャーという病人搬送用の寝台です。偶然にも、このフライトは国際患者輸送を請け負っていたのです。欧米では比較的患者の搬送が行うことも一般的だということは聞いたことはありましたが、自分がそのフライトに同乗するのは初めてでした。

よく見ると、座席が前に倒されています。通常、飛行機の座席は後方に若干リクライニングしますが、前方にも倒れるということをこのとき初めて知りました。

では、どのくらいのスペースを占有しているのでしょう。

P1110772.JPGストレッチャーと座席

ストレッチャーが搭載されたのは、ポートサイド(飛行機の進行方向に対して左側)の最後方です。この機材はエアバスのA320で、座席の横配置は3-3アブレストになりますが、その左側の3アブレスト、3列、合計9席がストレッチャーのために使用不可になっていました。

上の写真では、ストレッチャーそのものの占有面積は2アブレスト、3列の6席分で足りているように見えますが、実際には緊急時の脱出のことなどを考えると通路側の3席も占有せざるを得ないのでしょう。

なお、患者の方は、通常の乗客が全員乗り終わったころに、後方扉を開けて運ばれてきました。私の経験ではダブリン空港では後方扉を通常開けないので、患者搬送のための特別措置だと思います。

座席はバルクヘッド

今回、座ったのはバルクヘッド(前席が壁)でした。バルクヘッドといっても、ちょっと特殊です。

dub-fra2.png座った席とその周り

図にすると上のような感じです。赤が私が座った席で、青はアテンダント用クルーシート(ジャンプシート)、黄色は非常口座席です。アテンダント用の座席は普段収納されているので、その分半席分くらい前にずれているのですね。

P1110776.JPG足元

右側の座席と比べるとかなり余裕があるのが分かります。

P1110775.JPG右側の座席

私の隣の座席は普通でした。非常口座席と違い、隣が普通の席なので、右側のアームレストは上がります(左側には私の席のテーブルが納められているので、上がりません)。

P1110778.JPG食事

2時間の短距離フライトですが、国際線なので軽食も出ます。アルコールもフリーです。

さて、肝心の患者の方ですが、飛行中はトイレの出入りなど人の動きがあり好奇の目にさらされてしまうせいか、殆どカーテンを閉めた状態にしていました。意識は普通にあるようでした。お医者さん・看護師さんらしき人には気付きませんでしたが、おそらく乗っているのではないかと思います。

目的地のフランクフルトに着くと、やはり後方から係の人が大勢乗ってきて下ろしていきました。座席9席分 + 特別仕様 + 付き添いで、いくらくらいかかったのかなぁなどとつまらないことを考えてしまいましたが、命には替えられません。医療を国際間でやりくりできるのはたいしたシステムです。さすが。

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