感圧タッチトラックパッドの真の価値とは

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  • 更新日:2016/12/03
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2015年から販売されているMacBook ProやMacbook (12インチ)には、感圧タッチトラックパッドというものが搭載されています。

これは、トラックパッド自体に物理的なスイッチは装備されておらず、押した時に振動することによって、まるで本当に押したかのようなフィードバックを指に伝えるものです。ハプティクス(haptics、触覚の)ともいいます。

macbookpro.jpgImage: Pixabay

トラックパッド自体はただの動かない板で、Macの電源が切れている時は押しても何も起きません。それが、電源を入れると「カチッ」という確かなクリックの感触があるのが不思議な感じです。

また、普通に押すだけではなく、強く押し込んだ時に別の機能を使うことができるのも興味深いところです。今のところあまり有効な使い道はありませんが。

トラックパッドの再発明

私は、もともとトラックパッドは嫌いで、マウスしか使っていませんでした。特に、最近見かける「ボタンがトラックパッドと一体化しているもの」が嫌いです。

理由は、トラックパッドにボタンが内蔵されているとはいえ、どこでも押せるわけではないからです。特に、スイッチは大抵パッド下方に内蔵されているので、上方を押してもクリックできません。

「押せたようで押せていない」「どこから押せるようになるのか曖昧」という状態は、集中してコンピュータを操作している時には非常に思考の妨げになります。Macのトラックパッドのユーザインタフェースはもともとよくできたものだとは思いますが、むしろそのせいで、クリックする際にもう片方の手の指を出さずに操作している方の手でどこでも押したくなります。その際に位置によって押せなかったりすると、絶妙の気持ち悪さなのです。結局両手で操作したりします。

感圧タッチトラックパッドの価値は、フィードバックのギミックや強く押し込むと違う機能が呼び出せることにあるのではなく、「どこでも同じように押せる」ということなのです。

これは、トラックパッド自体の使い方が変わる、再発明といってもいいと思います。この機能のおかげで、右手で操作しながら左手でクリックするようなことは皆無です。

Macの機能としては比較的地味かもしれませんが、このトラックパッドはもっと評価されるべきです。

Macを買うなら2015年モデル以降で!

私はこれまでほとんどWindowsを使っており、2015年よりMacを本格的に使い出したので、幸いにもこの感圧タッチのモデルでした。そして、当初マウスを使わなかったので、すっかりこのトラックパッドにはまってしまいました。

今はMagic Mouse 2も手に入れたのですが、マウスカーソルの移動速度があまり早く設定できなかったり、トラックパッドで使える様々なジェスチャが限定的にしかサポートされていなかったり、あまり使いやすいとは思えません。

Macは安くないので中古を狙っている方もいるでしょうが、買うなら是非2015年以降のモデルにしましょう。

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もしそれ以外のモデルの場合は、Magic Track Pad 2を使うという手もあります。ただ、これも単体定価で12,800円(税込13,824円)もするので、その分新しいモデルを買ったほうがいいかもしれません。

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