全身麻酔の影響!実録ヘルニア奮戦記(療養)

鼠径ヘルニアの手術が無事に終わりましたが、回復はこれからです。

P1180455.jpg実際には、全身麻酔をした影響がいろいろありました。

病人に「なる」

今回入院した時点では、下腹部の違和感があったものの、基本的には健康体です。実際、手術前日夜まで普通に食事をし、普通に過ごしていました。

手術したことによって病人に「なる」ような、不思議な感じです。

さて、その手術は全身麻酔で行われ、およそ1時間で終わりました。私の病室はナースステーションに近いため、手術室から戻ったあとは回復室に入ることなく部屋に戻って来ました。

部屋では

  • 左腕に点滴(電解水と抗生物質)
  • 右指にパルスオキシメーター
  • 胸に心電図電極
  • 鼻に酸素吸入

と、なかなか病人らしい絵面になりました。意識が朦朧としていて写真も撮れませんでした。

今朝まで健康体だったのにね。まさに人為的に病気になった感じです。

午後3時には起き上がり、室内を数歩歩きました。また、水を飲む許可が出ました。アホなことに持って来た水がみな炭酸水だったので飲むことはできず(刺激があるのでダメと言われた)、お茶を飲みました。

この時点で酸素吸入は抜きました。起き上がるのに邪魔ですので。

IMG_2556.jpg酸素吸入器をつないでいた壁のコンセント

こう書くと手術後もすぐ活動できたように見えますが、実際には麻酔が効いているらしく、起きている時間はわずかです。基本的にはベッドに横になっており、家族が来ているので起きて話をしたかというと、次の瞬間には夢の中にいるようです。

それでも、夜からは普通食が出ました。朝昼は絶食でした。

夜も点滴は続けていたのですが、23時過ぎに終了しました。

P1180462.jpg

実は血管に入っていたのは針ではなくプラスチックだったのを知ったのはこのときです。刺すときには金属の針だけど、そのあと金属針の部分だけ抜け、プラスチックの管が血管内に残るという仕組みで、留置針というそうです。

夜9時ごろになって麻酔が完全に醒めました。1日寝ていたのでこのあと眠ることができず、午前3時くらいまで起きていました。

このあと2日ほど入院し、退院となりました。

手術創の痛みは残っており、歩くのも容易ではないですが、これは一週間くらいで回復するそうです。しばらくはよたよたと歩くしかなさそうです。

入院を終えて

今回は生まれて初めて入院というものを経験しました。一週間弱の短い入院でしたが、これは人を弱らせると思いました。

朝起きて、食事して、夜眠れないのでうつらうつらしていると昼になり、お昼ご飯を食べるとお見舞いの人が来て、談笑しておやつして、夕飯食べて、寝る。昼活動していないので夜はあまり眠れない。

長期入院だと、こういった生活が延々続くことになります。行動範囲は病棟の中か、せいぜい病院の中。もちろん治療が第一の目的とはいえ、よほど意識を高く持って自分を律して何かしないと、怠惰に時間ばかり過ぎてしまいます。今回は期間が短かったのと、仕事をしていたのでそこそこ忙しく過ごすことができました。

気になる費用は

さて、今回の手術に関わる費用です。

診療明細書には、投薬料、注射料、処置料、検査料、手術料、麻酔料、入院料といった科目ごとに「何をしたか」が詳細に記入されていました。ただ、それぞれが何点かは書いてなく、合計として約245,000点ということでした。

私は健康保険で3割負担なので、この分の料金はおよそ73,000円あまりです。そのほか食事の自己負担と5日分の差額ベッド料を入れて、合計は10万円あまりでした。

結局、限度額適用認定証というものを使うまでもなく、標準の枠内に収まったようで、意外に安いなというのが感触でした。とはいえ、他を知らないのでなんとも言えませんが。

ちなみに、個室は1日20,000円の部屋でしたが、最初に言われていた通り1日5,000円のみの支払いでした。ただし、「宿泊数」ではなく「日数」です。午前中入院で午前中退院なので、実質的に1日分多く払うようなイメージです。まぁこれは決まりなので仕方ないですね。

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