ある日、南武線に乗っていたら、不思議なアナウンスがありました。
夜の登戸駅
南武線(川崎〜立川)の立川方面行きに乗っていたのですが、その電車は稲城長沼止まり。
ところが、その日は運行トラブルがありました。
登戸駅に到着すると、しばらく電車は停車しました。
そこでこんなアナウンスがありました。
「この電車は稲城長沼行きですが、本日運行トラブルのため、立川行きに変更になります。」
「立川行きご利用のお客様は、この電車にご乗車になってお待ちください」
時間はすでに夜。信号故障か喧嘩か、何のトラブルかは忘れてしまいましたが、しばらく登戸で待たされます。
やがて、駅の発車ベルとなっているドラえもんのサウンドが鳴り、扉は閉まりました。
「やれやれ」
みなそう思ったことでしょう。
意外なアナウンス
電車は発車し、一路立川方面に向けて走り始めました。
登戸でしばらく停車したこと、稲城長沼行きが立川行きに変更になったこともあり、夜とはいえ電車の中はそれなりの混雑です。
やがて、車掌のアナウンス。
「本日も、JR東日本南武線をご利用ありがとうございます」
「この電車は、各駅停車稲城長沼行きです」
あれ。
車掌が言い間違えてる。
まぁ無理もないか、イレギュラーだしね、と思っていました。
しばらくそこでアナウンスが途切れました。
ああ、次のセリフを忘れてしまったか。
よくあるよね。「次の停車駅は...」で黙ってしまう車掌さん。
毎日毎日の乗務で、ルーチンワークで無意識に「次の停車駅は」と言ってから、次の停車駅を思い出せないことに気づく。あれ、さっき停車したの何駅だっけ。
忘れた頃に、もう一度「次の停車駅は...大井町です」みたいなの、よくあるよね。
と思っていたのです。
それにしても溜めが長い。
車内に微妙な雰囲気が漂い始めた頃。
次のセリフがさらにイレギュラーでした。
「この電車は、稲城長沼行きです。」
「稲城長沼から2番線発車立川行きになります。」
あれ?
一度稲城長沼って言ってしまったから、意地張ってる?
でも、立川行きが稲城長沼行きになるなんて、なんか変?
いったいどっちなの?
これはJRの都合なの?
と考えて思い出しました。
そうだ、電車って、列車番号というのがあったっけ。
列車番号というのは、よく電車の最前列に掲示してある数字とアルファベットの番号です。
出典: Wikipedia
上の写真で言えば、運転席の下の左側にあるやつ、見にくいですが「1261F」と書いてあります。
これ、列車番号と言って、電車の運行1つ1つを区別しているものです。新幹線なら「のぞみ〇〇号」のように一般人が見てもわかりやすい区別がありますが、似たようなものと思えばよさそうです(細かくはのぞみ〇〇号という番号と列車番号は違います)。
で、何が起こったかというと、おそらく元の南武線についていた列車番号は、「川崎発稲城長沼行き」で、やはりこれは変わらないのでしょう。
稲城長沼から先は「臨時列車」として新しい列車番号が、おそらく専用について、「稲城長沼発立川行き」として運行されることになったのだと思います。
実際には使われる車両は同じですし、稲城長沼でお客さんを下ろすこともしないので、見た目には単なる川崎発立川行きです。
でも車掌さんから見ると「違う列車」となるので、それを踏まえて
「稲城長沼から2番線発車立川行きになります。」
となったのではないか、と思います。
でも、普通に乗っているお客さんから見ると変な話ですよね。
稲城長沼でこの列車の運行が終了しようと、その先に同じ車両で立川行きが生まれようと、乗客にとってはどうでもいいことです。
ただでさえトラブルで遅れているのです。夜も遅くなってきましたし、さっさと帰りたい。
電車の運行管理より、この電車がどこ行きか、が重要です。
運行管理とは別に単純に「立川行き」でいいと思うのですがね。
車掌さんも夜だしトラブルだし、疲れていたのかもしれません。
ちょっと不思議に思った夜でした。
匿名
画面が真っ暗、でもカーソルは出てる状況。
探して、ここにたどり着きました。
パスワード入力で、復活!
修理に出す寸前でした。ホントにありがとう!