我が家で愛用している歯ブラシはBraunのもので、現在2台目。
すでに10年以上使っており、電池がだいぶへたってきてしまいました。
Braun様のデフォルトでは「電池がへたったら本体ごと買い直す」ということになるのですが、このリサイクルの時代に電池がなくなったくらいで本体ごと捨ててしまうのはなんともMOTTAINAI。
そんなわけで、自力で電池を取り替えました。
Braun Oral-B 3731 ProCare Triumph 9000です。
バッテリーを購入
何はなくともまずはバッテリー(電池)を購入する必要があります。
使われているバッテリーはNiMHバッテリーで、AサイズまたはAFサイズというものです。Amazonで売られているこちらが該当します。
1.2Vで、大きさは直径17mm x 長さ49〜50mmです。もし他のバッテリーを使いたい場合、後述しますが長さについては多少の違いは許容できます。ただ、直径については太いとはいりませんし、細いと不安定なので、お勧めしません。
工具を用意
工具ですが、私は自分の持っているものでなんとかしました。
- トルクスドライバー(T6)
- はんだごて(60W!)
- はんだ吸い取り器か吸い取り線
- マイナスドライバー(上記のトルクスドライバーセットに入っています)
- こて台
- テスター (できれば)
- ラジオペンチ
- はんだ
はんだ付け関係はgoot (大洋電機産業)スキーです。
あ、トルクスドライバーがないと開けてからハマりますのでご注意を。
分解ゴー!
では、分解していきますよ。
最初に、歯ブラシヘッドを取り付けるところにある青いリングを外します。
このリング、外しておかないと、あとで引き出すことができず本体を傷つけるだけなので注意してください。また、このリングは防水の役目も果たしているので、壊したりなくしたりしないように。
本体を開けるにはACアダプタを使います。アダプタについている変な三角の突起、これを本体底面の3角の穴にはめて、回します。
昔のモデル(10年以上前)では、確かこれやって開けたら壊れちゃったんじゃなかったかな。
ある程度ゆるめると、本体の下の部分が開きます。ちょっと固いので、マイナスドライバーを入れて開けてあげます。
次に本体を引き出すのですが、爪で引っかかっている部分があるので、外してあげます。
上の写真でマイナスドライバーを入れているところに爪が引っかかっています。左右両側にあります。
こんな感じで引き出します。イカをさばくときに似ている...。
引き出しました。ずるずると。
さて問題のトルクスネジの箇所です。
T6を使わないと開けられません。
ここで、700円で買ったドライバーセットが活躍します。このセット、実はかなり活躍している我が家の隠れたヒット商品です。
ネジを外した後は、表示部が基盤に爪で止められているのを外します。
ここの赤い丸で囲んだ部分が爪になっているので、浮かせて基盤を持ち上げます。
外れました。
はんだごて登場
このあとは、はんだごての登場です。
上の写真で赤丸で囲んであるところが、電子の端子がはんだづけされている部分です。ここを外します。
このはんだですが、かなり広範についているため、少し強めのはんだごてが必要でした。30Wでは歯が立たず、私は60Wのものを使いました。ただ、熱くしすぎると周囲の回路を壊す可能性もあるので注意しながらの作業が必要です。
はんだの量が結構多いので、回収には、最初に吸い取り器を使い...
ある程度取ったらその後は吸い取り線を使いました。
はんだを除去すると、バッテリーの端子が見えます。
これをマイナスドライバーでめくってラジオペンチで持ち上げたところが以下の写真です。
歯ブラシの先端に近い方の端子。はんだを除去するのに難航したのでかなり汚くなってしまいました。
こちらはもう片方の端子です。
ここまでできれば、歯ブラシ本体を裏返して、電池を外すことができます。
上の写真でわかりますが、電池ソケットにはバネが付いています。このバネははずしておきます。理由は後述します。
新しいバッテリーをセット
ここで取り替える方のバッテリーを用意します。
新旧のバッテリーを並べてみました。左が購入した新しいバッテリーです。
もともと内蔵していたバッテリーはSANYO製、電圧1.2V、サイズはAまたはAFというものです。
実測で直径17mm、長さは48.5mmでした。電池ケースに若干の余裕があるので、50mmのバッテリーは入ります。
「+」の印は、わからなくなってしまいそうなので自分で書きました。ちなみに、プラスが歯ブラシの先端に近い側になります。
端子部分を先ほどの基盤に通してはんだづけするのですが、端子の幅が大きすぎてそのままでははいりません。そのため、上のように細くカットしました(プラス面、マイナス面両方)。
切るにはハサミを使います。
この電池の端子を基盤の穴に通すようにセットするのですが、ちょっと面倒です。
上の写真にあるように、電池ソケットにはバネが付いているのですが、これがあるとまず「電池の端子を基盤の穴に通しながら、電池をソケットにセットする」という芸当は無理です。バネは後からでもつけられるので、外しておきましょう。
端子が長すぎたらカットすればいいのですが、今回はちょうどいい感じで出ていたので、そのままにしておきます。
電池をなんとかセットしたら、端子を基盤にはんだづけします。
こちらも。汚いですが、だんだん疲れてきて動けばいいや的なアレです。
動作テスト
本体に先ほど外した液晶をセットすると、動作確認ができます(液晶をセットしないと通電しません)。
セット直後のバッテリーは残量がないので、このように充電切れになっています。
もし液晶をセットしたときになんらかの表示が出なかったら接続が不良なので、バッテリーがちゃんとついているかチェックしましょう。テスターがあると吉です。
充電台をコンセントに入れ、歯ブラシ本体の下にあるコイル部分を充電台の中に入れてあげると、「充電中」になります。よしよし。
イカの身を本体に戻して...。
完成〜♪
撮影しながらのんびりやりましたが、1時間でできました。普通にやれば30分もあれば十分かと思います。
以下、使った工具です。
トルクスドライバー(T6)。毎度毎度活躍しています。安くて使える。イチオシです。
はんだごてとこて台はgootのを使っています。持ってる人はそれを使ってください。
はんだの吸い取り器と吸い取り線。この手の修理をする際は持っていると作業効率が全く違います。
デジタルテスターやラジオペンチなどは持っている人が多いと思うので、そのまま使えばいいでしょう。
はんだは、私は電子工作用の細めのを使っていますが、今回のような場合は太めの方が良かったかも。
匿名
画面が真っ暗、でもカーソルは出てる状況。
探して、ここにたどり着きました。
パスワード入力で、復活!
修理に出す寸前でした。ホントにありがとう!