振込手数料が無料の銀行一覧

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  • 更新日:2021/02/15
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キャッシュレス時代で現金のやり取りは少なくなりましたが、「振込」はまだまだ多いです。

価格.comでも最安値付近のお店はクレジットカード受け付けてくれず、振込対応のところも多いですしね。

振込って金額が大きくても領収書発行義務がない(振込手数料に印紙税相当が含まれているため)ので、お店にとっても優しいのです。

なので、銀行はいろいろあるけど、インターネットバンキングでは振込が無料で行えるのが一番。

ちょっとの利息の差なんて、1回の振込手数料で吹っ飛んでしまいますしね。

とはいえ、Web上の記事で「振込手数料無料」にフォーカスしているものがあまりありません。

なので、まとめてみました。

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外貨やら投資信託やら、いろいろ子難しい条件がつくことも多い無料プラン。

最後に「円の残高だけ」による無料回数をまとめました。

「難しいことはいいから、結局何回無料なのよ?」というせっかちさんは最後のところをご覧ください。

なお、2021年6月の住信SBIネット銀行のスマートプログラム改定について反映しています。

実は意外と多くない

時間外、他行などのATMの利用手数料が無料になる銀行は数多くありますが、振込手数料が無料になる銀行は数えるほどしかありません。

その中でも、条件としてまともに使えるのはここであげる4行くらいなのではないかと思います。

同じ銀行内で手数料無料なのはもはや当たり前なのでここでは議論しません。

他行への振込が無料でできる場合について、その回数についてみてみます。

ソニー銀行

残高制限なしで最大月2回まで無料振込が可能なのがソニー銀行の特徴です。

他の銀行宛でも月に1回は手数料が無料になります。

Sony Bank WALLET (デビットカード)を作っておくと、2回まで振込手数料無料です。

残高制限なく振込手数料優遇があるので非常に便利です。

さらに優遇プログラムClub Sというのがあります。

エントリーは不要で、条件を満たすと優遇回数が増えます。

シルバー(Sony Bank WALLETを持っている場合振込月4回まで手数料無料)

  1. 月末総残高300万円以上
  2. 外貨預金の積立購入 月間合計額3万円以上
  3. 投資信託 積み立てプラン 月間合計額3万円以上

以上のいずれかを満たせば良い。

ゴールド(Sony Bank WALLETを持っている場合振込月6回まで手数料無料)

  1. 月末の外貨預金残高(円換算額)
  2. 月末の投資信託残高
  3. 20日時点の「WealthNavi for ソニー銀行」の資産評価額(円換算額)

以上の合計金額が500万円以上。

プラチナ(Sony Bank WALLETを持っている場合振込月11回まで手数料無料)

  1. 月末の外貨預金残高(円換算額)
  2. 月末の投資信託残高
  3. 20日時点の「WealthNavi for ソニー銀行」の資産評価額(円換算額)

以上の合計金額が1,000万円以上。

ゴールドやプラチナだと、外貨預金や投資信託は別の銀行を使う方もいるでしょうし、500万円だの1000万円だのだいぶ高額のコミットを要求されるので、いちばん達成しやすいのはシルバーの「月末総残高300万円以上」でしょう。

ちなみに、Sony Bank WALLETはデビットカード利用残高の0.5%〜2.0%をキャッシュバックしてくれるという太っ腹なサービスもしています。あくせくポイント稼ぐより、さくっと現金で返してもらうほうがいい方は惹かれるプランです。

新生銀行

新生銀行には、新生ステップアッププログラムという優遇プログラムがあります。

2021年1月より一部のATM出金手数料無料を終了するなど、地味に優遇サービスを改悪したりしています。

とはいえ、振込手数料優遇は健在。残高条件なしで月1回無料振込が可能です。

詳しく条件を見てみましょう。

新生スタンダード(振込月1回まで手数料無料)

条件なし。

何も達成しなくても新生スタンダードになります。つまり、月1回は無条件で無料です。

新生ゴールド(振込月5回まで手数料無料)

  1. 総資産200万円以上
  2. 円普通預金・パワー預金・2週間満期預金の月間平均残高の合計が100万円以上

以上のいずれかを満たせば良い。

新生プラチナ(振込月10回まで手数料無料)

  1. 総資産2,000万円以上

条件がシンプルです。

面白いのは、新生ゴールドとプラチナでは海外資金の受け取りが1件2,000円キャッシュバックされます。また、新生プラチナでは海外送金も1回無料になることです。海外との資金のやり取りがある人は断然お得です。

楽天銀行

楽天銀行で無料優遇を受けるには、ハッピープログラムという優遇プログラムがあり、エントリーが必要です。

簡単に言うと、楽天会員であることが必要です。楽天会員のIDを楽天銀行の口座に紐づけることがエントリーになります。

そのうえで、以下のような回数の優遇になります。

アドバンスト(振込月1回まで手数料無料)→残高10万円以上または取引5件以上

プレミアム(振込月2回まで手数料無料)→残高50万円以上または取引10件以上

VIP(振込月3回まで手数料無料)→残高100万円以上または取引20件以上

全ての振込無料に残高条件が付きますが、最低で10万円でいいので、比較的満たしやすい条件です。

また、最大月3回までと無料回数は多くはないのですが、100万円で達成できてしまうという敷居の低さも魅力です。

残高ではなくて取引回数でも良いと言うのが面白いですね。

住信SBIネット銀行

最近"NEOBANK"というブランドで押している住信SBIネット銀行にはスマートプログラムという4段階の優遇プログラムがあります。

残高条件なしで月1回無料振込が可能です。

詳しい条件はこちらにありますが、ちょっと条件が複雑です。

以下で詳しく見てみましょう。

(2021/2/15追記) ランク2以上の優遇条件の判定に、認証機能「スマート認証NEO」(スマホアプリ)の利用が必須になりました。その代わり、無料優遇回数がアップします! 該当箇所は黄色背景で書きました。

ランク1 (振込月1回まで手数料無料)

条件なし。

何も達成しなくてもランク1になります。つまり、月1回は無条件で無料です。

ランク2 (振込月3回まで手数料無料)→月5回まで手数料無料(2021年6月から)

  1. 総預金の月末残高が30万円以上
  2. ロボアドバイザー資産運用残高の合計が月末時点で10万円以上
  3. 以下のいずれか2つに該当
    • 外貨預金(普通・定期)の月末残高あり
    • 仕組預金の月末残高あり
    • SBIハイブリッド預金の月末残高あり
    • 純金積立月末時点でご契約あり
    • 給与、賞与または年金の月内ご入金あり
    • 目的ローンまたは不動産担保ローンの月末残高あり
    • カードローンの月末残高あり(50万円以上2つにカウント)
    • スポーツくじ購入または公営競技ご入金の月内合計が2万円以上
    • ミライノ デビットの月末時点の確定金額が合計1万円以上(3万円以上2つにカウント)
    • クレジットカード「ミライノ カード(JCB)一般」の引落口座を当社に設定かつ当月確定(翌月引落)金額が1万円以上(5万円以上2つにカウント)
    • 当社口座からプリペイドカード「JAL Global WALLET」への円貨チャージの月内合計金額が1万円以上(3万円以上2つにカウント)
  4. 30歳未満

上記の1〜4のいずれかに該当すること。

認証機能「スマート認証NEO」(スマホアプリ)の利用があること。(2021年6月から)

残高30万円でも振込が月3回無料になる太っ腹!

2021年6月からは月5回まで無料!

年齢条件があるのが面白いですね。

ランク3 (振込月7回まで手数料無料)→月10回まで手数料無料(2021年6月から)

  1. 総預金の月末残高が300万円以上
  2. ロボアドバイザー資産運用残高の合計が月末時点で100万円以上
  3. 住宅ローンを利用
  4. 以下の条件のうち3つ以上該当
    • 外貨預金(普通・定期)の月末残高あり
    • 仕組預金の月末残高あり
    • SBIハイブリッド預金の月末残高あり
    • 純金積立月末時点でご契約あり
    • 給与、賞与または年金の月内ご入金あり
    • 目的ローンまたは不動産担保ローンの月末残高あり
    • カードローンの月末残高あり(50万円以上2つにカウント)
    • スポーツくじ購入または公営競技ご入金の月内合計が2万円以上
    • ミライノ デビットの月末時点の確定金額が合計1万円以上(3万円以上2つにカウント)
    • クレジットカード「ミライノ カード(JCB)一般」の引落口座を当社に設定かつ当月確定(翌月引落)金額が1万円以上(5万円以上2つにカウント)
    • 当社口座からプリペイドカード「JAL Global WALLET」への円貨チャージの月内合計金額が1万円以上(3万円以上2つにカウント)

上記の1〜4のいずれかに該当すること。

認証機能「スマート認証NEO」(スマホアプリ)の利用があること。(2021年6月から)

300万円の残高で、振込が月7回まで無料になるのは随一です。

2021年6月からは月10回まで無料!

ランク4 (振込月15回まで手数料無料)→月20回まで手数料無料(2021年6月から)

  1. 外貨預金と仕組預金の月末残高合計が、500万円以上
  2. 外貨預金と仕組預金の月末残高合計が、300万円以上 かつ 住宅ローンを利用

なんと怒涛の月15回まで無料になる(2021年6月からは月20回まで無料!)のですが、条件が厳しくなります。

認証機能「スマート認証NEO」(スマホアプリ)の利用があること。(2021年6月から)

外貨で500万円以上をこの銀行で持つ人はそれほど多くないのではないでしょうか。

ということで、多くの人にはランク3までが現実的なところかと思います。

まとめると

外貨預金とか投資信託とか難しいのナシ! 残高だけで勝負!

というシンプルな条件だと、

ソニー銀行→無条件で月2回、300万円で月4回まで無料 (Sony Bank WALLETを持たない場合1回減る)

新生銀行→無条件で月1回、残高200万円で月5回、2,000万円で月10回まで無料

楽天銀行→残高10万円で月1回、50万円で月2回、100万円で月3回まで無料

住信SBIネット銀行→無条件で月1回、残高30万円で月3回、300万円で月7回まで無料

住信SBIネット銀行(2021年6月から)→無条件で月1回、残高30万円で月5回、300万円で月10回まで無料

となります。

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残高と無料回数の関係をグラフにしてみました。

100万年くらいまでは団子状態で、300万円くらいになると住信SBIネット銀行が頭一つ抜け出る感じ。最終的には2,000万円という大金を預けられる人は新生銀行がかなりの無料回数を誇ります。

2021年6月からは300万円以上だと、ほぼ住信SBIネット銀行一択になります。

預けられる資金の量に応じて銀行を選択する、というのもアリかも。

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