日本と欧米における行動変容働きかけの差

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  • 更新日:2021/08/21
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日欧に暮らしてみて、気になることがあります。

生活者に対しどのように行動を変容させるかについてです。

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スーパーのレジ袋は何円?

日本でも2020年よりスーパーの「レジ袋」は法律で無料配布ができなくなりましたが、それまではずっと無料配布でした。

でも、近年はみんなに袋をなるべく持参してもらうようにいろいろ活動していたと思います。

特に、

「袋をもらわなければ2円引き」

「袋をもらわなければスタンプカードに押印し、印が貯まったら割引」

など、袋を受け取らないことによるインセンティブの付与が広く行われていたと思います。

一方、欧米に暮らしていて「袋を持ってくれば割引」というのは経験したことがありません。

もちろん最近は多くの国で有料化を義務にしていますが、その前の時代でも、無条件、無料で配布するか、有料で販売するか、どちらかです。

このあたり、

「割引にする」

「有料で販売する」

という違いに、日本と欧米の考え方の差があるような気がしてなりません。

つまり、「ショッピングバッグを持参して欲しい」という行動変容を実現するために、日本の場合は「持参に対しインセンティブを付与」という方法が好まれるのに対し、欧米では「持参しないことに対しペナルティを課す」という方法が広く行われる、と感じます。

個人的には「お得感」のあるインセンティブの付与、特にスタンプカード方式は、顧客ロイヤリティを上げる効果もあるので良いのではないかと思うのですが。

日本も2020年の法律施行でインセンティブの付与ができなくなってしまいました。

これで一つの文化が消えたと言ったら大袈裟でしょうか。

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