リスクとリターンについての大きな誤解

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  • 更新日:2021/10/30
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リスクとリターンについて、人と話をしていたら理解の違いによって訳がわからなくなってきたので、整理してみました。

リスクとリターンはよく投資の文脈で語られます。

「それはハイリスクハイリターンだな」

とか、

「安全性を取って、ローリスクローリターンな投資にしておこう」

とか。

でも、意外とこのリスクとリターンの関係をちゃんと理解していない人もいるようです。

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こんな誤解していませんか

リスクとリターンについて、こんな理解をしている人がいます。

risk-return1.pngリスクは一方的にマイナスのもの、そしてリターンは一方的にプラスのもの。

これでは、リスクとリターンには何の関係もなくなってしまいます。

そうではありません

実際はこうです

リスクとリターンの関係をもう少し正しく図示すると、以下のようになります。

risk-return2.png何が違うかというと、まず、リスクは「(投資などが取る)振れ幅」のことです。

そして、リターンは「その振れ幅の中で取り得る値」です。

ハイリスクとは、振れ幅が大きいことなので、上の図(上側)のようにグラフの上下動が大きくなります。

リターンはその振れ幅の中で得られる値なので、最大値も最小値も大きくなります。

逆に、ローリスクなら振れ幅が小さくなります。そのため、上の図(下側)のようにグラフの上下動が小さくなります。

リターンは、その振れ幅の中のどこかになるので、最大値も最小値も小さくなります。

ここからわかるのは、

ハイリスクであれば得られるリターンは大きくなる可能性がある。

ただし、そのリターンはプラス方向もマイナス方向もあり得る。

ハイリスクであれば得られるリターンは小さくなる可能性がある。

ただし、そのリターンはプラス方向もマイナス方向もあり得る。

ということです。

ローリスク、ハイリターンなんてない、あるのはリスクコントロールだけ

以上を理解しておけば、本質的に「ローリスク、ハイリターンなんてない」、ということがわかります。

ただし、投資する対象にもよりますで、「リスクやリターンはある程度コントロールできる」

つまり上のグラフの動きをコントロールすることが可能です。

たとえば、株式投資なら、その企業に対する情報をよくつかんでおくなど。

そうやって、「(ハイリスクハイリターンの対象に対して)リスクをコントロールして、ハイリターンの可能性を上げる」

ということができます。

上手にリスクをコントロールして、ガッツリ、ですね。

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