food network (Sep. 25, 2001)
よく見るテレビチャネルでfood networkというのがある。その名のとおり、食べ物に関連した番組だけを一日中やっていて、多くは「ライブクッキング形式(という名前があるかどうか知らないけど、スタジオのキッチンで料理するアレ)」のものである。日本でいうところの3分クッキングとか、料理天国(古いか)とか、そんな感じの。そこで興味深いことが2つある。
ひとつは、「IRON CHEF」という番組。もうお分かりですか? これは日本の「料理の鉄人」。もちろん日本で放映したものの再放送。金曜日、土曜日、日曜日と、一週間に3回もやっている。しかも毎回数時間後に再放送をするようになっていて、その気になれば一週間に6回も見ることができる(異なる番組としては3回だけどね)。
さてこの番組、当然英語への吹き替えが行われている。声はまぁそれなりに似た系の人を使っているようで、そんなに違和感はなく見ることができる。しかし、不思議なことに鹿賀丈史だけは吹き替えを行わず字幕になっている。だから、「わ〜たしの記憶が確かならば...」という例のフレーズを日本語で聞くことになる。なんで? まぁ、あの「いっちゃった」雰囲気は原音で聞いてこそ生きるのかもしれないけど...??
それとこの番組、キッチンレポーターの「太田さん(漢字自信なし)」がしょっちゅう実況の福井アナを呼ぶのだけれど、そのときの叫び声「福井さん!」がどうも吹き替えされてないっぽい。この部分だけ原音をそのまま使ってる感じ。これも謎。
それにしてもこの「福井さん!」だが、私のように英語の不得手な日本人の耳につく。そのせいか、いかに「太田さん」が福井アナを頻繁に呼び出しているか思い知らされるのである。
「福井さん!」「Yes, Ohta!」「福井さん!」「Go ahead!」...もうひとつは「Emeril Live」という番組。Emeril Lagasseというシェフがライブクッキングを行う。なぜか専属のライブバンドも常にキッチンの脇に控えていてコマーシャルの前に演奏したりする。
この番組、私がテレビをつけるといつもやっている。いや、いつもやっているわけはないのだが、なんか常にライブしつづけているのではないか? と勘違いするほど頻繁にやっている。少なくとも毎日2回はやっていると思われる(うち1回は再放送だと思うが...)。
まさか生放送ではないと思うのだけど。でもこの人、この番組だけでなくて他にもfood networkの様々な番組に出ていて、いったいいつ休んでるんだと不思議になる。
ある意味food networkの顔になっているようだ。Emeril氏が小学校のカフェテリアで料理をするという企画があった。確か番組名は"Emeril, kick up the school cafeteria"だったかな。応募は30,000通。当選したノースダコタ州の人口数100人程度の小さな村では、村を上げてパレードまでして大歓迎。
かなりの有名人みたいだ。今日も子供向けのクイズ番組で「Emeril Lagasse,(あと2名の名をあげて)これらに共通するのは?」「答え:シェフ」みたいのやってたし。でも私はアメリカに来るまで知らなかった。日本でも知られているのかな? この人の料理はなんというかアメリカの家庭料理のイメージ。性格はダイナミックでノリがいい。ぜひ"IRON CHEF"と対戦させてみたいものである。